Banshu-ori Next Japan
Banshu-ori Next Japan(以下BNJ)とは、兵庫県播州地方の織物「播州織」を製織している若手織物職人で結成されたグループです。
BNJでは、それぞれの職人がこれまで培ってきた技術と経験で、独立した意思をもってモノづくりをしており、各社ここでしか作れないオンリーワンの織物を製織しています。
播州織の工程
播州織は日本最大規模の先染め産地であり、
世界中の一流ブランドにも採用される品質を有しています。
播州織には、大まかに分けて4つの工程があり、
その各工程にプロフェッショナルがいるため、
付加価値の高い織物をお届けすることができます。
-
01.糸染め
YARN DYED播州織は先染め織物と呼ばれる織物です。
先染め織物は、その名の通り先に染めた糸を織り方だけで柄を表現するものであり、糸の芯まで染料が行き渡るため、色落ちしにくい織物にすることができます。
※糸染めで、人体に有害なホルムアルデヒドは一切使用していないため、人の体にやさしい織物になります。 -
02.サイジング
SIZINGサイジングとは、染めされた糸で経糸(たていと)を作り、糊付けを行います。この糊付けをしないと織布の工程で糸が頻繁に切れるので、織物を製織するために欠かせない工程です。
-
03.織布
BNJの工程WEAVEBNJの工程でもある織布。
経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の浮き沈みで柄を表現します。織機には平織り・ドビー織り・ジャカード織があり、各工場得意な織物が異なります。 -
04.仕上げ加工
FINISHINGサイジングによって付けられた糊をこの工程で落とします。糊を落とすことで、水洗いする必要がなくそのまま生地を使うことができます。また仕上げ加工では、生地の風合いを変える様々な加工ができます。
織機について
-
平織り機
平織り(ひらおり)機とは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に浮き沈みさせて織る、最もシンプルな生地を製織する機械です。交互に浮き沈みさせることで、丈夫で摩擦に強い織物となります。
平織りのメリット
織るスピードが最も早いため、比較的低価格で大量生産に適しています。
平織りのデメリット
最もシンプルな織り方であるため、無地・チェック・ボーダー・ストライプのみ対応可能となります。
-
ドビー織り機
筬(おさ)と呼ばれる枠に経糸を通し、糸を上下させる組み合わせによって柄を表現します。
小さいドット柄や短い間隔でのリピート柄を作ることができます。ドビー織りのメリット
ドビー織りならではの風合いある表現が可能です。最も手作業感がある織物になります。
ドビー織りのデメリット
異なる柄によって毎回経糸を筬に通す必要があり、手間と時間がかかります。
-
ジャカード織り機
先染め織物の中で最も自由度が高い機械です。使用する緯糸の色数に制限はあるものの、織り方だけで複雑な柄も表現することができ、写真を織物で表現することも可能となっています。
ジャカード織りのメリット
複雑な柄の表現から、糸の浮き沈みの組み合わせによって表面変化を出すこともできます。
ジャカード織りのデメリット
使用する糸の素材や柄の大きさにもよりますが、他の織物と比べて若干コストが高くなります。
認証ブランド
僕らの播州織
BOKURAno BANSHU-ori
BNJの商品には、図のシンボルマークが付いた商品があります。
これは、以下の4つの条件に当てはまる、付加価値の高い織物である証明であり、それらを「僕らの播州織」と呼ぶことができます。
-
01
天然素材100%
(うち綿80%以上)体に優しい天然素材を厳選して使用。ホルムアルデヒドなど有害物質は一切不使用。
-
02
播州地域で、染め・織り・生地仕上を一貫製造
播州の高い品質基準をクリアした良質な織物を提供。
-
03
220年の伝統を誇る先染め製法で製造
色落ちしない、高度な色の再現性による絶対の安心感。
-
04
各セクションのプロが分業で行っている
糸の染め、サイジング(糸の糊付け)、織布、仕上げ加工まで職人の分業による高い付加価値を有した織物。