FACTORY
川上織物株式会社の紹介
FACTORY 04
川上織物株式会社
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自社工場について
『高速で織りあげる大量生産型』
昭和9年4月に創業の川上織物。
昭和26年12月に法人成りし、川上織物株式会社となります。
織機は、平織りのエアー織機(※1)15台と、ドビー織機(※2)2台を保有しており、エアー織機は高速で織りあげるため大量生産に向いていますが、最近導入したドビー織機により、風合いある生地も製織することができるようになりました。
※1 エアー織機とは、空気の噴流で緯糸(よこいと)を入れる織機で、高速で織ることができる。
※2 ドビー織機とは、沢山の枠を使い糸を変則的に上下させる装置で、立体感のある織物を織ることが可能。→詳しくはこちら
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得意な織物
『光沢薄手の、付加価値が高いテンセル生地』
当社は製織するのが難しい「テンセル(※1)」の糸を使用した織物を得意としています。
細番手のテンセルは、播州産地の「染色(※2)」と「サイジング(※3)」がうまくできていないと、織り上げることが難しいとても繊細な素材です。サイジングでは温度や湿度による調整を必要とし、播州産地におけるプロフェッショナルな技術を有する人たちと、織物職人による経験で生まれた、他では真似できないテンセル生地となります。
※1 テンセルとは、ユーカリ(木材)を特殊な溶剤で溶かして作られる再生繊維で、やわらかな風合いとシルクのようなサラッとした光沢が特徴的。
※2 播州産地は糸を先に染める先染め産地。 →詳しくはこちら
※3 経糸(たていと)に糊付けをする工程。 →詳しくはこちら
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BNJメンバー
川上 大輔
DAISUKE KAWAKAMI
1978年9月18日生まれ
川上織物4代目。
自然豊かな八千代町下三原に生まれ、幼少期は友達と一緒に遊ぶのが大好きな少年でした。小学生の頃から広島カープのファンで中学では野球部に所属します。高校では得意の足を活かして陸上部に所属。進学先の関西大学では文化会軽音楽部に所属しベースを担当、学園祭実行委員会にも所属し、学園生活を通して皆で協力して1つの物事を達成する喜びを知ります。
大学卒業後は地元金融機関に就職、結婚、長男の出産を経て、30歳を機に家業の織物工場を継ぐことになりました。本業のほか、同業者のみんなに刺激をうけBanshu-ori Next Japanの活動にやりがいを感じています。
播州織をもっとたくさんの人に知ってもらうことが僕の目標であり、播州織をつかう方の喜びに繋がるような生地作りをしていきたいと思います。
会社の織物能力グラフ
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素材
綿からテンセル100%まで、幅広く対応しています。
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技術
当社が得意とするテンセルを使用して、薄地から厚地まで対応しています。
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コスト
テンセルは綿よりも少し高くなります。
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ロット
要相談となりますが、B to Bでは600mから対応します。
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柄
シンプルなシャンブレー(※1)生地が多くなっています。
※1 シャンブレーとは、経糸(たていと)に色糸、緯糸(よこいと)に白糸(さらし糸)を使って平織りした生地のこと。 -
まじめ
どちらかというと大人向けの生地が多くなっています。
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機能性
テンセルなどの「接触冷感素材(※1)」も多く取り入れています。
※1 触った時に冷やっとする涼しい素材