FACTORY
橋本裕司織布の紹介
FACTORY 05
橋本裕司織布
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自社工場について
『ノコギリ屋根の機屋さん』
昔ながらの風情あるノコギリ屋根の工場の中、心地よい織機の音が絶えず鳴り響く橋本裕司織布。
昭和39年に祖父橋本源治郎が平織物(※1)工場として創業し、その後二代目橋本功が、織物の幅を広げるためドビー織機(※2)を導入します。通常の織物は、経糸用に巻いた「綣(まき)」(※3)と呼ばれるものが1本ですが、2本の経糸綣を使用した2本綣(2重ビーム)織物ができるように装置を改良しています。
2本の綣を上下にセットするのですが、上下で異なる糸や組織で織ることにより、変化のある生地を生み出すこともできます。
※1 平織物とは、たて糸とよこ糸が交互に重なるもっともシンプルな織物。 →詳しくはこちら
※2 ドビー織機とは、沢山の枠を使い糸を変則的に上下させる装置で、立体感のある織物を織ることが可能。→詳しくはこちら
※3 綣とは、織物の経糸を指す。 →経糸は「サイジング」の工程で作らる
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得意な織物
『低速で織りあげる、風合いある生地』
弊社の織物は、緯糸(よこいと)の打ち込み機構が特徴的で、現在は生産されていないレトロタイプのレピア織機(※1)です。
ゆっくり低速回転で織る織機なので短納期は苦手ですが、風合いには定評があります。
織物は奥が深く、規格や糸の浮き沈みによって色の見え方や肌触りが変わります。隣り合う糸同士の結びつきの変化によって色々な織模様が表せるため、新しいオリジナルの織柄にも日々挑戦しています。
また、織物設計の勉強にも取り組み、資材関係の織物提案をさせていただく機会もあります。
※1 レピアと呼ばれる部品を用い,その先端で緯糸をつかんで緯入れする織機である。
会社の織物能力グラフ
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素材
綿主体の織物が多いですが、部分使いとしてラメ糸やポリウレタン素材も扱っています。
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技術
ドビー織物を主とし、平織物、自社オリジナル設計の織物を手がけ、オリジナル技術の開発にも力をいれています。
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コスト
使用する素材や織物の規格、ロットなどによりますが、比較的高めになります。
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ロット
要相談ですが、基本200mから対応します。
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柄
パターンをはっきり出さないグラデーション柄や、織り方によって変化する織柄を模索しています。
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キッズ
まだ子供用という枠での生地や製品開発は特にしていませんが、風合いや肌触りがいいものもつくれます。
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機能性
機能性素材を使用してのオリジナルも模索し、可能な限りご要望にお応えします。